グライダーはエンジンが無しで空を飛ぶ乗り物です。
でもパラグライダーやハンググライダーもグライダーと同じようにエンジン無しで
空を飛ぶ乗り物ですが、グライダーがパラグライダーやハンググライダーと決定
的に異なるのは、グライダーは飛行機みたいに堅い翼と人が乗れる胴体と尾翼
があって、コクピット(操縦席)にパイロットが座って、操縦桿で自分の行きたい方
向に操縦しながら飛行することができるのです。
そして離陸と着陸に人間の足を使うハンググライダーやパラグライダーと違っ
て、車輪やそりなどの機体の一部を使って離着陸するのがグライダーです。
グライダーの飛び方は紙飛行機の飛び方と同じで、高いところからゆっくりと降
りながら、空を滑るように前に進んで行きます。でもエンジンを持たないため、自
分で高いところに上がることが出来ません。ですから最初に離陸するときは高く
上がるために何かの助けが必要です。
これには主にウインチという大きな糸巻きを使って、凧揚げのようにグライダー
を引っ張り上げる方法(ウインチ曳航)、そして飛行機の後ろにつけたロープで引
っ張ってもらって高いところへと上がっていく方法(航空機曳航)の2つの方法が
あります。
離陸して高いところまで上昇したグライダーは、その後自由に飛行することが
出来ますが、だんだん飛ぶのが上手になってくると、あちこちにある上昇気流を
使って高度を回復していつまでも飛んでいることが出来るようになります。
グライダーの本当の醍醐味はここからで、何もしなければただゆっくりと降りて
行くだけの飛行を腕と知識を駆使して、上昇気流を掴むことによって、より高く、
より遠くに飛ぶことができます。それによってエンジンがなくても飛行範囲は驚き
に満ちたものとなります。
例えば、グライダーの世界記録では次のようなものがあります。
・ 離陸して行ける所まで飛んで行った場合の距離記録 : 1460.8km
・ 3角コースを回った場合の距離記録 : 2049.44km
(大阪から北海道への往復距離)
・ 絶対高度記録 : 14,938m(旅客機の飛行高度は10000m位まで)
・ 滞空時間 : 常時上昇気流のある場所では無限に飛行することが出来る
ため、記録は無意味とされています。
どうでしょう?。
飛行機は燃料とエンジンの性能によって制限を受けますが、グライダーは自然
を利用すれば飛行機以上の飛行をすることが出来るのです。
私たちがその入り口へご案内いたします。
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